Nikon F2 Photomic

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【Nikon F2 Photomic & F2 PhotomicA BLACK】

このカメラの開発名称は、当初「F `」であったが、秋には「A カメラ」と改称された。
「A カメラ」は、先に挙げた F の欠点を解消するとともに、好評であったニコン・モータードライブシステムや TTL 測光を、より一層発展させることをその主なねらいとしていた。
また、「F」になかった多重露光装置や1 / 2000 秒シャッターの実現も視野に入れられた。
「より使い易い強力版「F」」というのが、そのコンセプトである。

この目的に沿って基本構成を改めて検討した結果、「Nikon F」ベースの改設計では開発不可能であることがわかり、まったくの新設計で行くことになった。
ここに、F 発売以後の数多くの試作で積み重ねた学習成果が生きてくることになる。
かくして 2 代目の「Nikon M」から、「F」まで積み上げてきた歴代ニコンのモデルチェンジ法則から外れ、ニコンカメラ（通称 I 型）以来久々に白紙設計が施されることになったのである。
因みに、これを契機に「F3」、「F4」、「F5」と代々白紙新設計が続くことになる。

　「A カメラ」のボディの設計については、ユニークなアイデアが数多く見られる。
例えば、シャッターのチャージ法、レリーズ法、駆動ばね筒の構造などは、オールドライカの影響から完全に脱したもので、「Nikon F」より 1.4 倍も速い幕速や1 / 2000 秒を実現するキーになっている。

その他、チタンをレフレックスミラー枠に採用し、視野けられのほとんどない長いミラーを、F よりもはるかに高速に作動させるなど、機械式カメラとしてあらゆるところに理想解を求める努力が払われている。
また、全ての作動を当時の技術的限界まで強力かつ速くしている。このことにより性能上は高い安定性が得られるが、一方では耐久性を維持向上するために大変な努力が必要であった。
※Nikonホームページより

●Nikon F2 Photomic
発売日 1971年9月
発売時価格 82,200円(ボディのみ)
96,700円(50mm F2レンズ付)

型式 F2フォトミック　一眼レフカメラ
レンズバヨネット式
マウントニコンFマウント　
シャッターフォーカルプレーン
露出制御マニュアル
ストロボ内蔵ストロボなし
ファインダーペンタプリズム式
液晶表示なし
ピント方式(AF方式) マニュアルフォーカス
フィルム送り手動
大きさ・重量約152.5×110×65mm　約840g(ボディのみ、電池除く)
電源・電池 SR-44×2(電池は露出計のみ使用)
備考本体F2 FD違い

●Nikon F2 PhotomicA BLACK
発売日 1977年3月
発売時価格 102,000円(ボディのみ)
126,000円(50mm F2レンズ付)

型式 F2フォトミックA　一眼レフカメラ
レンズバヨネット式
マウントニコンFマウント　
シャッターフォーカルプレーン
露出制御マニュアル
ストロボ内蔵ストロボなし
ファインダーペンタプリズム式
液晶表示なし
ピント方式(AF方式) マニュアルフォーカス
フィルム送り手動
大きさ・重量約152.5×102×65.5mm　約830g(ボディのみ、電池除く)
電源・電池 SR-44×2(電池は露出計のみ使用)
備考 Ai式FD